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令和 3年第3回定例会(第3号 3月 4日)

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  1. 倉吉市議会 2021-03-04
    令和 3年第3回定例会(第3号 3月 4日)


    取得元: 倉吉市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-10
    令和 3年第3回定例会(第3号 3月 4日)                  倉吉市議会会議録(第3号) 令和3年3月4日(木曜日)   第1 市政に対する一般質問 〇会議に付した事件  ◎日程第1                   午前10時00分 開議 ○議長(伊藤正三君) これより本日の会議を開きます。  本日届出のあった事故者は、議員及び当局ともありません。  以上、報告いたします。 ○議長(伊藤正三君) 本日の議事日程は、お手元にお配りしております日程書のとおり行います。 ○議長(伊藤正三君) 17番丸田克孝議員。 ○17番(丸田克孝君)(登壇) 3月3日の本会議の私の一般質問において、冒頭の政治倫理審査会の審査結果報告に関する発言の中で、不適切な内容の発言をした部分を取り消ししたいので、申出をいたします。個人的な感情で不適切な発言をし、深く反省をしております。 ○議長(伊藤正三君) ただいま丸田克孝議員から、3月3日の本会議の一般質問における発言について、発言取消しの申出がございました。
     お諮りいたします。会議規則第65条の規定により、この申出を許可することに御異議ございませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(伊藤正三君) 御異議なしと認めます。  よって、発言取消しの申出を許可することに決定いたしました。  日程第1 市政に対する一般質問 ○議長(伊藤正三君) 日程第1、昨日に続き、市政に対する一般質問を行います。  まず、会派新政会の15番福井康夫議員に市政に対する一般質問を許します。 ○15番(福井康夫君)(登壇)(拍手) おはようございます。新政会の福井康夫でございます。どうかよろしくお願いいたします。  質問は3点について、市長に通告をいたしております。まず1点、第12次倉吉市総合計画(案)について、第2点、グリーンスコーレせきがねについて、第3点、コロナワクチン対策についてであります。項目としての多くは昨日の一般質問と同様の質問項目でありますので、重複するところはそのように答弁を求めて、市長には壇上においての質問とさせていただきますので、よろしくお願いいたします。  それでは、まず、第1、第12次倉吉市総合計画(案)について質問をいたします。意見募集のことについて、いわゆるパブリックコメントについてお尋ねします。2点目は、第2期倉吉市まち・ひと・しごと創生総合戦略案についてお尋ねいたします。第3点、倉吉市人口ビジョンの案についての質問であります。  既に、昨年11月20日、第12次総合計画の素案が示され、26日には審議会に諮問をされました。そして、今年2月に総合計画案総合戦略案、そして人口ビジョン案の意見が示されております。この間、市民対話集会では904件の多数の意見が出され、総合計画に反映されたとなっております。これは10年後の倉吉市の姿を想像し、要望や意見としてのこの市民対話集会で出された市民の声としてホームページに掲載されております。  そこで、市長にお尋ねします。  第1に、総合計画は令和7年に向けた目標値をそれぞれ示されていますが、この目標値設定についての市長の見解をお尋ねします。  第2に、意見募集、パブリックコメントが2月1日から10日まで実施されましたが、どのような内容であったのか、お尋ねします。  次、第2期倉吉市まち・ひと・しごと創生総合戦略についてお尋ねします。子どもたちが夢に向かって挑戦できる環境を支え、倉吉に愛着と誇りを持った子どもたちが未来へ希望を持って羽ばたいていけるよう、子どもから高齢者まで、誰一人として取り残されることのない、笑顔あふれる元気な「くらしよし」まちをつくるため、この戦略を策定します、このような、この冒頭のフレーズの文は大変すばらしい目標だと思います。  そこで、今回この総合戦略概要について、効果と検証の仕組みとしまして、重要業績評価指標、いわゆるKPIが設定されております。この目標値設定の市長の見解と、そして、倉吉市総合戦略推進委員会の設置による、毎年のこのPDCAサイクルによる事業評価の検証を行うこととされておりますが、この委員会の設置とその概要についてお尋ねいたします。  次に、人口ビジョンでございます。人口動態では、今、転出超過が続き、また、出生数は、本市では年間400人の目標が未達成で終わっております。そうした中で、アンケート結果見ますと、調査結果の概要でございます。理想とする子どもの数は、男性が2.12人、女性が2.08人、そして、子育てをしやすい環境というのは、そう思うという方は61.1%、そう思わないという方が25.6%という結果でございます。さらに、子育てに不安を感じているという方が48.7%という調査結果でございます。このようなアンケート結果が出ておりますが、こうした内容を反映して、行政の今後の施策として、具体的な事業についてお尋ねいたしたいと思います。  このような子育てしやすい環境と思う、子育てに不安を感じる人たちが具体的にはどのような中身であろうかなと思うんです。そうしたことに対応した事業は必要ではないのかと思います。少しでもそうしたことに寄り添う施策を期待したいと思いますが、市長の見解をお尋ねします。  そして最後に、総合計画スローガンでございますけれども、12月議会でもお尋ねいたしましたが、まだ、策定されておりませんでした。3月12日にはこの審議会が開催される予定になっておるようでございますが、そろそろこのスローガンについても発表されてもいいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。  以上、総合計画についての質問でございます。  次に2点目、グリーンスコーレせきがねについてお尋ねいたします。質問の通告の趣旨でありますが、活用策等の現状と課題、それから計画のスケジュールということで、通告をさせていただきました。  経過としては、昨年の3月31日付で有限会社トラベルシリウスから閉館の通知後に、令和2年12月10日付で和解協議の申入れ、そして、12月21日に倉吉市とトラベルシリウスで和解契約書の締結となりました。今年度の1月の補正予算として、3月31日に閉館しましたこのグリーンスコーレせきがねを国民保養温泉地の振興に寄与する施設として再生するため、現状の施設機能の把握と観光ニーズの変化を踏まえた再生プランの策定を実施するため、経営計画設定委託料として470万6,000円が計上されております。この業務内容、いわゆる事業の概要、施設の機能の調査と、それから改修費等の試算、検討会議の資料作成となっております。  昨日の質問と答弁によりますと、内容を取りまとめ、9月議会には提案するという市長答弁があったかと思います。そこで、私はその経緯を踏まえて、委託業者の選定状況、それから、サウンディング調査ですね、調査の方法と内容などについて、そして、改修費の試算、新館、旧館に対する市としての考え方、条件は付しているのか、お尋ねしたいと思います。昨日は過去の経緯によって、グリーンスコーレの改修等については3億円を下らない高額な経費は立てない方向でというようなやり取りもお聞きしたところでございますが、いわゆる上限3億円なのかどうか分かりませんが、お尋ねしたいと思います。  そして、国の新過疎法が適用になりました。なりましたというか、これからなろうというものでございます。昭和45年から始まりました、この過疎法、4度の改正、延期を含めて、今回新たに倉吉市関金町が対象ということになりました。新年度から始まろうと思いますけれども、この過疎地域のやり取りについても、昨日の議論がなされたところでございますけれども、改めて、この適用が本当に本市にとって追い風となるような、ぜひ研究と、そして、適用の拡大を求めたいと思いますが、市長の見解を私からもお尋ねしたいと思います。  次です。コロナワクチン対策についてでございます。これも昨日、議論が多数ありました。倉吉市の現状と課題、それからマイナンバー制度の現状について、それから、教育委員会には成人式等、延期になりましたけれども、成人式についても通告をいたしております。  まず、この新型コロナウイルスでございますが、昨年の3月議会当時では、3月4日小学校の一斉休校、それから自主当校、給食の中止、放課後の児童対策など、各自治体のおかれた状況であったと、このように思い返しております。  いよいよ今年2月17日から新型コロナウイルスワクチンの接種が開始されつつございます。全国の医療機関など、4万人対象の、いわゆる先行接種が始まっておりますが、危惧された副反応、重症化もなく、ワクチン接種に対する不安の解消がより進んでいくのではないかと私は感じております。国の補償に対して心配する意見も出されました。そして、倉吉市の現状でございます。個別接種、集団接種、これらは併用する、整理券配布の準備や、そしてスケジュール、優先接種の取組、ワクチンの確保、接種会場の予定地、移動手段の補助ほか、そうした課題について、それにまた、医療機関の体制の状況、整備、これら様々な課題については、昨日の質問で理解をいたしました。このことについて、今回それぞれ通告の質問の答弁は結構でございます。要りません。私は新型コロナウイルスワクチン接種のこの質問に対しては、国と県の情報も日々変化している状況の中で、市民の命と健康を守るためにワクチン接種などを市民にいち早く実施される環境を整えていただきたい、そのことを申し上げまして、市長のこの新型コロナウイルスワクチンに対する決意と見解、これを明らかにしていただきたい、そのように思います。  最後にもう1点でございます。マイナンバーについて、市長にお尋ねいたします。  マイナンバーの活用でございますけども、非常に分かりづらいところがございます。この利用を国内で是非進めたいと、新型コロナウイルスの交付金の支給に対しても、また、新型コロナウイルスの今回のワクチンの接種についても、その利用について、国としてやっていきたい、そのように国のそれぞれ、例えば河野行政改革担当大臣あたりは度々話をされておられます。一方、普及はというと、なかなか取り組まれていない現状がございました。  昨年8月31日、9月議会でございますけれども、国庫補助金を活用して、このマイナンバーカードを利用した住民票の写し、それから印鑑証明書コンビニ交付を始めるシステム改修費900万円余が本市でも計上されました。一方、現在の交付状況を見ますと、昨年7月末時点で報告は、累計が6,500枚交付とお聞きしております。本市に当てはめれば、まだ14%と答弁されております。国によっては24%と言われておりますけれども、その後、このマイナンバーに付随して、マイナポイントという制度が出てまいりまして、昨年から多少の申請者の増加が見込まれたんではないかと思います。第2庁舎にはマイナンバーサポートコーナーの設置や地区公民館での説明会も開催、これは2地区でございますし、そうした要望もあって、発行体制の充実に取り組んでいるといった説明もお聞きしてまいりました。  そこでお尋ねいたします。予防接種法に基づく予防接種の実施、管理については、基礎自治体の責任となっておるようでございます。接種の記録は自治体が実施していると思います。そこで、マイナンバー制度の現状として、なかなか理解していないのは、登録状況を見ますと、果たしてこのマイナンバーと今のそうした予防接種法に基づいての管理ができるんだろうかという危惧もあるわけでございまして、現在のマイナンバー制度個人向けサイトでのマイナポータル経由でですね、自分の接種歴を確認できるという自治体も全国にはあるようですが、本市の実態、どのようにされているのか、あるいはされようとしているのか、お尋ねしたいと思います。マイナンバーについては、そうした答弁を求めたいと思います。  それから、マイナンバーでは、国の新型コロナウイルスワクチン接種マイナンバーカードの一体化を進めるということになっておりますけれども、もう一つ理解ができづらいのが、マイナンバー独自利用事務の情報連携に係る届出事項の公表というのがございます。届出番号1、2、3、4、5あります。主には重度心身障害者等医療費助成に関する事務であるとか、難病患者の医療費助成に関する事務、ひとり親家庭医療費助成に関する事務、子どもの医療費助成に関する事務、地方公共団体が改良住宅に類して設置する住宅等の管理に関する事務でございますけれども、この独自利用事務の関連規範として、倉吉市特別医療費助成条例、それから倉吉市都市再生住宅条例などとなっておるようでございますけれども、この独自利用事務と、それからマイナンバーカードの関連があるのかないのか、あれば、どういう内容なのか、お聞きしたいと思いますし、非常に細かい内容でございますけれども、理解し難い面もありますので、この際市長からお示しをいただけたらありがたいと思います。要するに、今回、今後この新型コロナウイルスワクチン接種の情報、予防接種法に基づいて新たにマイナンバーに刷り込まれるのかどうか、お聞きしたいということでございます。  以上、市長に壇上にての質問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○市長(石田耕太郎君)(登壇) おはようございます。福井康夫議員の御質問にお答えいたします。  まず、第12次倉吉市総合計画、第2期倉吉市総合戦略、倉吉市人口ビジョンについての御質問をいただきました。  まず、総合計画についてでありますけれども、総合計画の目標値が設定されているけども、その目標設定の根拠はどうかということでございます。  この第12次総につきましては、分野ごとに5つの基本目標と行政経営の方針を定めて、29の施策で構成をしておるところであります。この施策ごとに目指すまちの姿とその実現に向けた今後の取組方針を記載しております。目指すまちの姿がどれだけ達成できたのか、これを数値化するために、成果を測定するための指標を設定して、計画の進行管理をしていこうということで目標設定をしております。  この目標値につきましては、これまでの実績の数値の推移ですとか社会情勢の変化等を加味して、それぞれの施策の個別計画と整合を取りながら設定をしてきているところであります。全ての施策について網羅をしてつくっているものではありませんので、あくまでも一つの目安として捉えていただければと思っているところであります。  次に、パブリックコメントを実施しているけれども、どういった内容だったかということであります。  このパブリックコメントにつきましては、御質問ありましたように、2月1日から10日にかけて実施いたしました。21名の方から合計29件の御意見をいただいております。意見の内容としては、農業基盤の強化に関することですとか、観光客の誘導に関することですとか、サッカー場の新設を希望されるということ、あるいは男女共同参画に関することなど、また、分かりやすい表現にしてほしいといったような御意見をいただいております。こうした意見につきましては、倉吉市総合計画審議会の中で検討をいただき、反映できるものについては計画に反映していきたいと考えておるところでございます。  次に、第2期総合戦略について、KPIが設定されているけれども、その設定の根拠はということであります。第2期のこの総合戦略につきましては、国や県の総合戦略趣旨を踏まえつつ、本市の地域特性を加えた計画案としているところでございます。  地方創生を推進する視点として、3つ上げております。1つ目は、地方創生を担う人材の育成と活躍できる環境づくりの推進、2つ目として、持続可能な開発目標SDGsに向けた取組の推進、3点目として、Society5.0の実現に向けた技術の活用、この3点を視点として取り上げております。総合戦略総合計画の重点事業に位置づけることにしておりまして、総合計画と連動した取組となるようにしております。  総合戦略基本目標は、仕事を増やし、安定した雇用を創出する。2つ目として、人と人が繋がり、新たな人の流れをつくる。3点目として、子どもを産み育てやすい環境をつくる。4点目として、一人ひとりが輝き、魅力的な地域をつくる。この4つの基本目標を掲げております。それぞれの基本目標と、これに体系づけた施策にKPI、重要業績評価指標を設定して、毎年度PDCAサイクルによる事業評価を行い、必要に応じて戦略の見直しもしていこうということにしているところであります。この目標値については、総合計画と整合を図る観点から、総合計画と同様の目標値を設定しているところでございます。  ただ、総合計画にはない指標として、目標人口総合戦略には掲げております。令和22年、2040年に4万人、令和42年、2060年には3万5,000人を維持できるようにという目標を掲げて取り組んでいきたいと考えているところでございます。  それから、この総合戦略の検証を行うための倉吉市総合戦略推進委員会の概要はということでありますけれども、この第2期の総合戦略については、第1期のときもありましたけれども、産官学金労言士、産業界、関係行政機関、教育機関、金融機関、労働団体、メディア、士業、弁護士さんとか公認会計士さんとかという、そういうものを武士の士と書きます、士業、こういった方々で構成をする総合戦略推進委員会を設置し、その中で事業の検証を行い、総合戦略の見直しにもつなげていこうということとしているところでございます。こうした評価に当たっては、施策評価シートを作成して、施策ごとに多角的な視点による検証ができるようにしていきたいと考えております。ワークショップの手法を取り入れた、市民参加型の評価を行っていきたいと考えておりますし、検証結果についてはホームページで公表していきたいと考えているところでございます。  それから、人口ビジョンでは、出生数もなかなか目標に到達していないけれども、子育て環境が整っていると感じている人が多いけれども、不安を感じている人も多いと、どのように認識をしているかということでありますけれども、本市の年間出生数の推移を見ますと、大体300人代後半で推移をしております。目標とする年間400人は達成できていない現状があるわけであります。また、人口動態を見ましても、転出者数が上回る転出超過が続いております。昨年実施いたしました市民意識調査によりますと、先ほどおっしゃっていただいたように、「子育てと仕事が両立しやすい環境が整っているか」という設問に対して、「そう思う」、「どちらかと言えばそう思う」という回答をいただいた方は61.1%で、目標の50%を達成している状況でありますが、一方で、「子育てに不安を感じていますか」という設問に対しては、「かなり不安」、「どちらかと言えば不安」という回答が48.7%、全体としては減少傾向にありますけれども、かなり多いということもございます。そういう意味で、やはり今後いろいろ施策を考えていかないといけないと思っておりますけれども、そういう不安の内容については、経済的な不安あるいは子どもとの時間が十分に取れない、子どもとの接し方に自信が持てない、仕事や自分のやりたいことが十分にできない、子育てのサービスが少ない、こういった意見が多いわけでありますので、そういった点を踏まえて取組をしていく必要があるんだろうと思っております。これまでもいろいろ、保育料の軽減とか、子育て支援センターの取組とか、母子保健の取組、いろいろやってきているわけでありますけれども、今後もこうしたニーズを十分把握をしながら、しっかりと取組を進めていきたいと思っております。引き続き子育てしやすい環境整備を進めて、結果的に出生数の増加につなげていければと考えているところでございます。  それから、総合計画スローガンについてでありますけれども、現在、鋭意検討中でありますので、また、答申の日に公表できればと思っていますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。  続きまして、グリーンスコーレせきがねについてでありますけれども、まず、委託業者の選定状況と業務内容についてでありますが、本年1月の臨時議会で再生プラン策定支援業務の補正予算を計上させていただきました。2月24日に業務委託契約有限会社ADM設計研究室と結ばせていただいたところであります。策定支援業務の内容としては、施設・設備の現状調査、活用案に基づく改修費の概算設計やランニングコストの積算、再生プラン取りまとめ検討会議の運営支援という内容としているところであります。改修費の試算につきましては、現時点で市としての考え方は、条件は付してはおりません。昨日も3億円と数字が出たわけですが、これは特にコンプリートした数字というわけではありません、一つの目安ということで、時間もたってきておりますので、積算をした上で議会にも御報告の上、また、よく御検討いただければと思っているところでございます。  スケジュールについては、6月の計画策定を目標に作業を進めていきたいと思っているところでありまして、昨日も申し上げましたが、何らかの形で9月議会にも御報告できればと思っているところでございます。  また、過疎法の適用については、過疎債という財源、非常に有利な財源でありますので、できるだけ活用していきたいと思っておりますが、ただ、内容によっては何でも活用できるというものではありませんので、その辺の条件整理についてはよく検討していきたいと思っているところでございます。  次に、コロナワクチン対策についてであります。個別には答弁は要らないということでありましたけれども、やはりこのコロナワクチン、世界的な蔓延の中である意味根本的な対応として、今、治療薬ができるまでの非常に有用な対応、対策ということになろうかと思いますので、できるだけ多くの皆さんに接種をしていただいて、この蔓延が鎮静化するよう努力していかないといけないと思っております。そういう意味で、接種体制、広報、副反応への対応、そういった対策をしっかり取って、住民の皆さんに安心して実施していただけるように努力をしていきたいと思っているところでございます。  続きまして、マイナンバー制度の状況について御質問いただきました。これ、よく誤解というか、マイナンバーマイナンバーカードマイナポータルと、この辺が混線をしてしまうことがあるんじゃないかなと思っております。マイナンバーというのは、既に日本に住んでおられる方全員にもうナンバーも振られておるものであります。マイナンバーカードというのは、そのマイナンバーを含めて、それに証明書機能等も付加してICチップを埋め込んだカードとして作られております。このマイナンバーカード、倉吉市の場合、今、9,400枚だったかな、交付をしておりまして、交付率が約20%となっております。現在、月に約四、五百枚ずつ交付をしております。かなり申請件数も伸びておりますので、早い段階で25%程度に届くんではないかと思っているところであります。それから、マイナポータルというのは、マイナンバーカードに埋め込まれているICチップを使って取り組まれる、政府がつくっているオンラインサービス、これがマイナポータルというもの、この3つがあるということを御承知おきをいただきたいと思います。  このマイナンバーを使った予防接種歴の確認ということでありますけれども、マイナンバー制度ではこの予防接種に関する事務における接種履歴の連携等も定義をされておりまして、平成29年11月から自治体間の接種歴の情報のやり取りやマイナポータルでの接種歴、お知らせ通知の確認などが可能な仕組みとなっております。この仕組みの中で、既に各自治体では医療機関からも子どもや高齢者の接種情報を受けて、予防接種台帳を保有しております。これ、新型コロナウイルスではなくて、通常の予防接種についてのものでございます。このたび国が検討するとした、マイナンバーを活用したコロナワクチンの接種履歴管理については、このマイナポータルとは別のシステムでありますけれども、まだ具体的な情報が国から示されておりませんので、引き続き情報収集に努めていきたいと考えているところでございます。  また、本市のこの接種管理については、これまで実施しておりますインフルエンザですとか肺炎球菌等の予防接種を管理する台帳システムがありますので、そちらの電算システムを改修して、接種実績の管理を行うことにしているところであります。ただ、国のマイナンバーを使ったシステムが出てくれば、それに乗っかっていかないといけないということになると思っております。  また、このマイナンバーカードを使った、あるいはマイナンバーを活用した様々なサービスについてでありますけれども、国では特別定額給付金のマイナンバーによる申請事務についてトラブルが起こったことから、マイナンバーカードと金融機関の口座のひもづけを義務化することが議論されたところであります。  しかしながら、自分の財産が把握されるかもしれないという不安が相次いで、義務化が見送られたところであります。その義務化の代わりに任意での公金受け取り口座の登録の制度化が目指されているところであります。国民が任意で1人1口座を登録し、緊急時の給付金に活用しようとするもので、令和4年度以降の実現が今目指されているところであります。  また、現在、倉吉市でマイナンバーカードを利用してできることとして、住民票の写し、印鑑証明書コンビニ交付、こういったものにマイナンバーカードがあればコンビニでの取得を可能としているところであります。  それから、最後に、議員から御質問のあった届出事項の公表事務についての内容については、まだ具体的に国からはっきりした内容が示されておりませんので、また、その辺の具体的な内容が判明した段階で御報告していきたいと思いますので、この場での回答は控えさせていただきたいと思います。  取りあえず以上でございます。 ○15番(福井康夫君) 大変長い質問に対しての答弁ありがとうございました。  まず、第12次倉吉市総合計画でございます。  最初に、スローガンのことについてちょっと触れたいと思います。先ほどは、まだ決めてないということでの答弁をいただきました。今月12日には次の審議会が予定されておるわけですけれども、去年の12月議会で私は言いました、どんなもんか期待しておると。ちなみに、第11次総、「愛着と誇り 未来いきいき みんなでつくる倉吉」、それから、第10次総、「人と自然と文化がつくるキラリと光る新中核都市の実現をめざして」、第9次総、「あふれる笑顔、豊かな緑、交流とふれあいのまち倉吉」とか、第7次総、「躍動のまち倉吉!輝く人・緑のまちづくり」、第7次総、第8次総ほぼ一緒、ということでいろいろすばらしいスローガンもありました。大切にして、いまだ発表、公表されないというのはよほどいいものが、今練られつつあるのかなと期待して、これ以上の質問は、再質問は結構でございますけれども、そろそろお披露目されるべきじゃないかなと思います。  それから、総合戦略の関係でございます。第12次倉吉市総合計画の中では、やはり総合戦略、向こう5年の係る取組というのが非常に大切になってくるだろうと思います。そして、重要業績評価指標を決めて、それに沿って取り組むということがやはりこれまでも取り組まれて大事であったわけでございますけれども、ぜひとも12次総でもしっかりとその辺り、点検をしていきながら取り組んでいただければと思います。  もう一つ、人口ビジョンでございます。先ほど言いましたように、子育て支援でもうちょっとやはり不安を抱いておられる方々に対しての支援というものを考えていくべきじゃないかなと思います。子どもたちや親たち、安心して、自信と誇りの持てるような、そして、夢と希望を持てるような、やはりそういう倉吉をつくるという思いで言えば、まだまだ余地があるのじゃないか、いわゆる子育て支援の、この議場の中でも第1子と言わず、第2子、第3子に対しての支援とか、いろんな要望が出されてまいっております。決して十分ではないと思います。先ほど市長の答弁の中で、保育科の軽減とか、いろんな施策はやってるとおっしゃっておられます。それは理解しますけれども、なおそれで十分とは言えないのじゃないかなと、そのことがこのアンケートの結果に表れてると思いますので、ぜひそのことを肝に銘じて取り組んでいただきたい。これが倉吉市の第12次総合計画についてでございます。  2点目のグリーンスコーレでございます。グリーンスコーレせきがねについては、先ほど私、9月議会までにということで、昨日のやり取り聞き間違えたようでございます。6月議会ということで取りまとめを予定されてるということ、重ねて先ほど市長から答弁がございました。6月議会ですね、出されると。(「計画のまとめ」と呼ぶ者あり)計画のまとめで、議会に提出するのはやはり昨日、9月議会にはという思いでと、その方向で取り組まれているということでなら結構でございます。  ただ、今のグリーンスコーレせきがね、非常に、何ていうんでしょうか、今のままでのサウンディング調査をされながらも、今の施設をそのまま利用していくというのも非常に厳しいのではないかなと私自身、今感じております。その辺りというのは、また、工夫の余地があるのじゃないか。いわゆる旧館と新館の扱いについて、やはり慎重にそこを判断されていくべきところが余地があるのかなと思いますので、その辺りについて再度お尋ねしておきたい。  以上、取りあえず2点にして、市長からの答弁を求めたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) まず総合計画総合戦略についてでありますけれども、スローガンについては、もちろん原案持っておりますけれども、総合計画審議会の中での御理解をいただくことが肝要かなと思いますので、もうしばらくお待ちをいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それから、特に人口ビジョンに絡んで、子育て支援まだまだ取組が不足というか、充実が必要ではないかということであります。その点については、今後も重要な課題として、予算編成の中でもしっかり考えていきたいと思ってるところでございます。  それから、グリーンスコーレでありますが、6月、9月、少し混線しているかなと思いますが、プランの取りまとめについては6月をめどに取りまとめをしていきたいと思っているところであります。その上で必要な整備等に係る関連予算等について、大まかな方向等は9月議会でお示しできればと、何らかの予算の提案ができればと思っているところでございます。6月、9月の関係はそういうようなイメージ持っておりますので、御理解をいただければと思っております。  それから、新館、旧館の扱いと整備の方向ということについては、取りあえず現時点では予断を持たずにいろんな御提案をいただいた上で整理をし、コスト等も考えながらいい方向を出していければと思っているところでありますので、あまり条件を付すことは得策ではないのではないかと今の時点で考えているところであります。ぜひいろんな提案をいただきたいと思っているところでございます。以上でございます。 ○15番(福井康夫君) 時間がなくなりまして、通告をしておりますので成人式について教育長にお尋ねしたいと思います。  1月3日に予定されておりました成人式は新型コロナウイルスの影響で延期ということになりました。先般、9月18日の開催と決定したと報道はなされております。今回成人式において延期が決定した後の、特に苦情などの状況がもしあればお聞きしたいと思いますし、それから、18日に決定された経緯というのも少し詳しくお伝えいただければと思います。 ○教育長(小椋博幸君) おはようございます。本日もよろしくお願いいたします。  福井議員の御質問にお答えいたします。コロナ禍にあっての成人式の開催の時期等に係るお尋ねでございます。  今年度の成人式は、御案内のとおりですが、当初、令和3年1月3日に倉吉未来中心大ホールを会場に計画をしておりました。しかしながら、昨年の12月、全国的な感染の拡大の状況、あるいは人の流れを抑制する動きが加速する中で、新成人をはじめ、御家族や地域の方々の健康と安全・安心ということを第一に考えて協議を重ねた結果、延期ということにしたところでございます。  1月3日の当初予定した当日は、市長のお祝いの御挨拶と、それから、市議会議長の祝辞をいただいて、それを配信という形で行いました。  延期開催日については、感染拡大の状況を考慮しながら、令和3年度中に開催する方向でずっと検討してまいりました。検討に当たっては、成人式の実行委員会というものを組織しておりますので、その実行委員会の皆さん、それから貸し衣装の関係のお店の皆さん、それから美容組合の皆さん、こういうところの関係の方から意見をお伺いして参考としたものであります。このような状況をもちろん市長にも御報告して、市役所内でも協議をしてまいりました。その結果、より多くの新成人に参加してもらいたいということで、延期開催日を3連休となる令和3年9月18日、先ほど議員がおっしゃったとおりの日程ですけれども、ここに決定したところでございます。  会場については、倉吉未来中心の大ホールが改修のための工事中ということがありまして、県立倉吉体育文化会館をお借りして実施しようと考えております。  この検討に至る中で、5月の大型連休のときにできないだろうかということももちろん案としてはありましたが、先ほどありますように、新型コロナウイルスワクチン接種の状況のことも考慮いたしまして、5月は見送るというような状況にしたという次第でございます。 ○15番(福井康夫君) 成人式についてお尋ねしました。実行委員会のほうでそれぞれ取り組まれて、他県では、あるいは他市では、よく延期後の日程で、5月の連休とか8月のお盆の14、15日には、ふるさとに帰りやすい、集まりやすいということであります。倉吉市は9月ということで今お聞きしました。いずれにしても、実行委員会なり教育委員会なり議論された結果だと思いますので尊重しながら、なお実行委員会がポスターを作られております。このポスターがいかにも手作りで、初めて知ったんです。1月3日の開催予定であったポスター、議員のみなさんも見えますかね、こういうポスターが今年は作られているんですね。ところが、延期になった。これちょっと、ここをお借りして、今度このポスターを9月18日に延期になればどうされるのか、ちょっとお尋ねしたいと思う、尊重してあげたい。特にこれ聞くと、やはり地元の方と、それから都会に出ておられる方がコラボで苦労して作られたみたい。そういうようなことですので、ぜひとも若者を支援するような形で、今、ワーケーションだったり、いろいろありますけれども、そういうことができんもんかなというのが一つです。  もう一つは、これまでの手作りされたポスターがずっとあるようでございます。初めて知りました。これも一度、いい機会に何かお披露目して公開するような場がないのかと思うんですよ。こういうこれまでのポスターが、大きくはしてないんですけども、作られております。間もなく10枚揃います、何かお披露目してあげられたり。言いたいのは、特にこうした若い方たちが都会で苦労しておるようでございます。そうした方たちが、倉吉に愛着を持っていただいて、また、倉吉市で活躍してもらえる、あるいはその後、遠距離であっても取組ができる、何かそういうことが発展的にできたらという思いで、今日はこのポスターを通じて教育長に対して質問をさせていただいておりますが、いかがでしょうか。  それで、最後にもう一つは、今年の対象者は1月3日時点で男性、女性入れて470人とありました。新しい分で9月18日に予定されるということになると471名ということ、対象者が1名増えておりますね。そこの経緯をちょっと教えていただけたらと思いますが、よろしくお願いいたします。 ○教育長(小椋博幸君) 続いての御質問でございます。  まず、成人式実行委員会のポスターですけれども、褒めていただきまして本当にありがとうございます。実行委員の皆さんも多分相当喜んでおられることと思います。  それで、まず、ポスターが10枚になるということに係る公開のことですけれども、今は具体的な案は持っておりませんけれども、お話にありましたとおり、何らかの形で倉吉の若い人たちがこういう取組をしているということを考えてみたいと思っています。  それからもう一つ、成人式の実行委員会のことを少し御説明させていただきたいと思いますが、本市の成人式は平成22年度から新成人による新成人のための成人式を行うという趣旨で、新成人を中心とした成人式の実行委員会を組織し、主に記念行事の企画、運営を行って、これは継続されています。毎年15人前後の委員の方をお願いしておりまして、例年8月頃から活動を始めて、成人式の当日までほぼ毎月1回ぐらいの委員会を実施しているという状況です。今年度はコロナ禍のこともありまして、お話にありましたとおり、リモートでの参加ということも行いました。この成人式の実行委員会に関わっては、実は小学生、中学生のときからの取組という流れを意識しておりまして、例えば小・中学生の淀屋サミット、菜の花プロジェクトに関わることですけども、ここから始まりまして、高校生についてはハイスクールフォーラムというものを今実施しております。ハイスクールフォーラムだけではなくて、高校年代について、青少年の育成という事業も行っております。小学校から中学校、高校の一連の流れの延長として、この成人式の実行委員会と捉えておりますので、子どもたちの成長に合わせたステップとして考えておるところであります。  あわせて、成人式の当日には中学生や高校生のボランティアも募集しておりますので、何十人かのボランティアが毎年参加して、受付の手伝いをしていただいたりということも、そういう意識をつなぐというところでは大事なことだと思っております。  それから、その活動の内容についてですけれども、実行委員自身のオリジナルデザインによるポスターの作成、これは御紹介のあったものでございます。それから、イベント企画、それから、他者と力を合わせ、企画から準備、運営を行っていくことで、自分たちで成人式をつくり上げるという、この経験を生かしていただいて、この考え方や行動力が地域をつくっていくということにつながっていけば非常にいい具合になるんじゃないかなということを期待しているというような状況でございます。  すみません、もう一つありました。成人式の参加者が1名増えていることについては、詳しくは状況を確認しておりませんが、倉吉市内にお住まいになられる方が増えたということであろうと思います。もし違っておれば、また御連絡したいと思います。 ○15番(福井康夫君) 答弁ありがとうございました。  特に新成人に限ってというわけではなくて、今、大変な苦労をしたり思いがあろうと思いますが、人生の大きな節目のそうした成人式を迎えるに当たって延期になっているね、非常に強い思いがあろうと思います。ぜひともそういう方たちが本当に満足していただけるような形の取組をぜひ教育委員会としても支援をしてあげていただきたいということを申し上げまして、これで終わりたいと思います。ありがとうございました。以上です。 ○議長(伊藤正三君) 消毒及び換気のため、5分間休憩いたします。                   午前10時59分 休憩                   午前11時04分 再開 ○議長(伊藤正三君) 再開いたします。  次に、同じく、会派新政会の9番竺原晶子議員に市政に対する一般質問を許します。 ○9番(竺原晶子君)(登壇)(拍手) 新政会の竺原晶子です。よろしくお願いいたします。  初めに、GIGAスクール構想について伺います。お手元に資料を配らせていただきました。こういうものが配ってあります。ちょっと私、カラーのほう出しますね。
     昨年11月に発表された「とっとりICT活用ハンドブック」9ページに掲載されています。右側のほうに初年度、令和2年の計画ということ、令和2年、令和3年ということで5年間の計画が書いてあるんですけども、まず最初に、推進計画策定というのがまず最初に記載されています。倉吉市としての推進計画は作成されているのでしょうか。  また昨日、進捗状況についての答弁をいただいたんですけども、現状での課題がありますでしょうかというところをまず伺いたいと思います。よろしくお願いします。 ○教育長(小椋博幸君)(登壇) 竺原議員の御質問にお答えいたします。GIGAスクール構想に関わる御質問をいただきました。  最初に、倉吉市としての推進計画のことについてのお尋ねございました。  現在、本市の場合は、名称、案の段階ですけれども、倉吉市学校教育ICT活用推進計画といたしまして、ほぼ案はできている状況であります。今後、倉吉市の教育委員の皆さんであるとか関係の皆さんに少し見ていただいてからお示ししたいと考えています。  それから、県のほうで、学校教育情報化推進計画が先般周知されましたので、この県のお考えとも整合性を図らなければいけないということがありますので、そのことも考慮しながら作成したつもりでございます。  それから、機器の状況については、昨日も藤井議員の御質問にお答えしましたけれども、現在は児童生徒数の3分の2の端末が入っておりますので、残り3分の1については、来年度、令和3年度の9月頃までには整備ができるようにということを考えております。  それから、次に、現状での課題についてのお尋ねでございました。  まず、この課題は、今回配置をしたんですけれども、やはり5年後の更新のことが話題になっております。これは本市だけではなくて、県内の教育長の皆様と意見交換する中でも、どうしようかという意見がたくさんあって、これを本当に一斉に更新ということにはなかなかなりにくいと思いますので、このことがまずは一番課題と捉えております。  それからあと、タブレットが壊れるというような、あるいはなくなるというようなことも想定はされますので、その場合のメンテナンスのことですとか補充のことですとか、そういうことをどうしていくのかということも気にはなっております。これについても、国から何らかの支援というようなことがあれば非常にありがたいとは思っていますので、お願いをしてまいりたいと思います。  あと、日々使っている中で、これはどうする、あれはどうするというようなことは、例えばエクセルを使ってデータベースのような形にして、学校から上がってくる困り事みたいなことについて、これはこういうふうに考えていこうとか、こういうふうにしていこうというようなものを校長会の中では話をしておるところでございます。以上です。 ○9番(竺原晶子君) 案ができているということで、少し安心しました。  昨日も口頭で説明されたんですけども、細かい、よく聞き慣れない言葉であっても、このように図式化されたものがあったりすれば、御覧くださいという形で、図を見ながら理解することができ、非常に分かりやすい説明になったんだろうなと思っております。こういう図式化された計画というものをぜひ公開していただきたい。ホームページに載せてもらいたい。このGIGAスクール構想、教育委員会ホームページに一言も出てないです。一体どういうことになっているのかということが分からないということで、どうしても聞くことが一から十までみたいなことになってしまうと思いますので、公開ということに努めてほしいなと思います。当然、私たちもこれ質問する前には聞き取りもしますけれども、いろんなサイトを見て、いろんな情報を集めて質問するわけなんですが、鳥取市さんはこういう図式化したものを貼っておられます、米子市さんは文字だけで書いていらっしゃったりということで、いろいろありますけども、倉吉市にはGIGAスクール構想という言葉が一言もない、というところで、ちょっと非常に残念なところなんですけども。  昨日の答弁の中で、研究指定の話がありました。研究指定に当たらない学校も粛々と実践をされていかれると思います。学期末に実践事例を積み上げ、共有することも大切なことなんですけども、実践の前に授業案つくりますよね。先生方がその授業案のウェブ共有というものをされたらどうかなと。やはり自分で一人で考えて授業案つくられたり、自分で調べて、先進事例をとか国の情報を見てとかされるとは思いますけども、やはりほかの先生がつくったものを見て自分の参考にしたりということで、自分が実践に当たる授業案を練っていただくということも大切だと思うので、やはり案はつくられたところから共有してほしいなと思います。  また、昨日、BYODの話も出ましたけども、個人の端末を公で使うというような形で、公の端末のLINEなどSNSを使っていただけることができれば、教員のプライベートも守れるし、そういうものがあれば、保護者も、今、SNSのほうがつぶやきやすいといいますか、本音をぽろっと言いやすいという、いい面悪い面がありますけども、相談しやすいという声が実はありました。当然勤務時間内での返信で、ルールは必要だとは思いますけども、そういう今の時代に合わせて、そういう方法も考えていくということも大事かな。多分学校には端末が配られていると思いますけども、それは県からの支給で、まだガラケーですか、スマホ持ってるんでしょうか、学校の携帯電話というのが各小・中学校に何台かあったと思うんですけど。あれはスマートフォンになったのかなというのはちょっとあれなんですが、県からの支給のものであれば、県にもそういう要望していっていただきたいなと思います。忙しい先生方が文科省の事例集や先進県の事例を探すのは大変だと思うので、もう一つぜひ学校教育課のホームページなどにそういうもののリンク集をつくってもらえたらどうかなと思います。  校長会で話をしてますということはよく言われるんですが、校長会で話をしたことが全ての先生方にまできちんと届いているのかなということもちょっと心配に思ったりします。やはり間に人が入るということは、フレーズも変わったりということも、思いも弱くなったりとかあるかもしれないですので、ぜひ教育長からの直接のメッセージや教育委員会としての発信を、教職員はもとより、保護者の方に向けても発信してほしいなと思います。倉吉市のGIGAスクール構想の取組をホームページにぜひ掲載していただきたいということです。いかがでしょうか。 ○教育長(小椋博幸君) 続けての御質問でございます。取組状況を公開してという趣旨の御質問でございます。  それについては議員おっしゃるとおりだと思いますので、現在の計画もできるだけ早く公開したいと思いますし、それから、保護者の皆さんへも分かりやすい、鳥取市などはもう保護者向けの文書、12月ぐらいの段階でお示ししておられますので、出したほうがいいなと思っています。  それから、授業づくりに関わることで、ウェブ上での学習指導案の共有のこともございました。これについては、鳥取県教育センターのほうがそういうサイトつくっているはずですので、それも利用できますし、それから、先行事例が全国探せばかなりの数、もちろん上がっていますので、これも校長会での指示ですけれども、これについてはタブレットが配置される前の段階から、例えば自分があした指導しようと思う授業内容について検索して、どんな使い方ができるのかと、今できることはどんどん進めていこうという話はしておりますし、指示もしております。  それから、教員用も含めてですけれども、タブレットを自宅に持ち帰ることについては、昨日も藤井議員の御質問にお答えしましたけど、現状ではなかなかちょっとそれがやりにくい気持ちがありますので、いずれは持って帰れるようにはしたいと思いますけれども、そういう状況で考えております。  それと、校長会での指示が先生方に直接届くかということでありますけれども、私の立場で先生方に直接話ができる機会というのは実はあまりなくて。それで、校長会を通して指示をしていただくというような状況にしております。そのことがどれくらい浸透しているかということは、もちろん事務局としてもつかんでおかなければいけないことですので、例えば学校訪問であるとか、指導主事が学校に出かけたときの学校の状況であるとかでつかむ努力はしているつもりであります。  それから、学校に配られている携帯のことですけれども、これはスマホにはなっていないと思います。いまだにいわゆるガラケーが配られているという状況でございます。 ○9番(竺原晶子君) なかなか大人の社会は進んでいないという、非常に残念な現状なんですけども、鳥取県教育センターにサイトがまとめてあったりということも分かるんですけれども、学校教育課でがっとまとめて紹介ページを作れっていうわけではなくて、せめて先生方も教育委員会のページも見る習慣にしてほしいということです。市の教育委員会、学校教育課はどういうことを発信して、今、何を求めているのかって当然知っておかなきゃいけないし、県の事業を受けて指定校の話ありましたけど、えっ、そういうのがあるのみたいな先生もいらっしゃいます。あれは一部の方しか、もしかしたら御存じのない情報なのかなとも思いますけど、やはりそういうことも活力になったりとかすると思いますので、ぜひなるべく出せるものは出していただくということでお願いしたいなと思います。  それから、毎回こういうときにぽろっとホームページのこと言うんですけど、教育委員会ホームページ、非常に残念です。学校教育課さん、令和2年度学校教育課の方針と重点施策、2020年5月8日となっていますが、クリックして中を開けてみると、2017年度重点施策事業計画と、あれっ、中身は2017年からずっと変わってないのと思ってしまいますね。それがただ間違ってそこに貼ってあるものなのかどうなのかとも思います。  それから、倉吉市の教育ということで、倉吉市教育委員会と検索したら何が出てくるかということですね。教育委員会の情報がぽんぽんとは出てこないんですよ。事務局のことだったりとか字ばかりの組織だったりとかということで、倉吉の教育委員会というところを見ると、ずっと下のほうに倉吉市教育委員会ということでまとめて出てくる、その前段に教育委員さんたちのエッセイが延々、2016年1月のエッセイの次に倉吉市教育委員会という情報が出てくるんです。ちょっとこれはいかがなものかと思いますので、トータルで、構成から全て、教育委員会の新着情報が分かるようにちょっと考え直していただけたらなと思いましたので、よろしくお願いします。  次に行きます。スポーツ活動を通じた青少年の健全育成について伺います。  昨年の5月に倉吉市立学校施設使用説明会が開かれ、その後、子どものスポーツ活動実態調査を実施されたと聞きました。どのような結果と課題が見えてきたのでしょうか。課題に当たり、どのように対応されたのでしょうかということを伺います。 ○教育長(小椋博幸君) 最初に、様々な情報の公開のことについては、これは努力したいと思います。  それから、御指摘のホームページの構成についても、私は正直言って、あまり中身のことは詳しくないので、専門的にできる人によく見てもらって、適切に情報提供ができるように努力をしたいと思います。  それから次に、スポーツ活動のことについての御質問でございます。  最初に、5月の使用説明会の後に実態調査をされたとおっしゃいましたですけれども、実は実態調査は当初から計画していたものでありまして、この5月の説明会に基づいて行ったというものではございません。  では、なら、どのような調査をしたかということをお答えしたいと思います。調査は各団体の指導者及び保護者代表の方1名、合計で80名の方にアンケート用紙を配布いたしました。内容については、共通する活動人員の年齢、人数及び活動日数や練習時間等、それから指導者用の項目としては、指導方針や資格取得に関すること、また、保護者用の年間スケジュールによる負担感などということをお尋ねしたものでございます。  この調査の結果、主な課題だけを申し上げますけれども、1点目は、指導者の約6割が無償のボランティアであって、指導に係る費用を指導者自らが自己負担していただいてる、非常にありがたいんですけども、かなりの負担になっているということも分かりました。それから、2番目に、鳥取県が示している子どものスポーツ活動ガイドラインの周知ということがあまりできていないんじゃないかということが活動時間帯を見ることで分かりました。それから、3つ目に、年間の試合数の増加が指導者及び保護者の負担並びに選手である子どもたちのけが等の増加に影響してるんじゃないかというようなことも分かりました。  以上のようなことで、調査についてはよろしいでしょうか。 ○9番(竺原晶子君) このたびこういうことをされたということ、アンケートの結果が年度末、割と遅かったのでちょっと教えてくださいということで、すみません、てっきり後にされたのかなと思ったところでした。  このたび保護者の皆さんにもお話を伺って、市のホームページ、私もいろいろ調べたんですけど、要は放課後に子どもたちが学校の施設を利用しているんですけども、今回、利用料の問題ですよね。学校公開、学校開放授業でしたら、施設利用料のほうは免除になるけど、電灯代払ってください。スポーツ少年団に入っていたら、施設の利用料も電灯代も無料に、免除になるということで保護者の方と話している中で伺っているんですけども、えっ、スポーツ少年団って何かというのを私調べまして、ただ、調べると、全国のスポーツ少年団の情報で、倉吉市のスポーツ少年団って何という感じで、そこも教育委員会さんが事務局されてるということなので、倉吉市の教育委員会の中にそういうスポーツ少年団、ホームページとか、説明がなかったんですね。どういう組織なのか、会費はどのようにちゃんと使われているのか、指導者は各チームから2名研修に行ってくださいというのもありますよね。その研修をどこでやるのか。私、県外に行って研修すると思ってたんです。伺ったところによると、倉吉体育文化会館で日曜日に1日されるというようなことも伺いました、そういうことも分からないという状況。そもそもどのような経緯から、どのような目的からスポーツ少年団に登録すると利用料免除の対象にするとされたのかなというのを、もう一度御説明いただけたらと思います。なぜ、スポーツ少年団1団体なんでしょうというところです。 ○教育長(小椋博幸君) 続いての御質問でございます。  まず、ちょっと整理させていただきたいと思いますが、学校施設使用のことと、それからスポーツ少年団のことをちょっと別々に御説明をさせていただきたいと思います。  まず、スポーツ少年団のことなんですけれども、これ議員おっしゃいますように、全国組織です。経緯としましては、1962年に東京オリンピックに先立ってオリンピック青少年運動の一環として創設された全国組織ということでございます。趣旨は、スポーツ活動を通じた青少年の健全育成ということが目的でありますので、鳥取県にもスポーツ少年団がありますし、倉吉市にもスポーツ少年団があるということで、全国展開されていて、登録団体でいいますと、約3万1,000の団体、人数でいいますと約84万人の参加という、日本最大の青少年のスポーツ団体です。  御指摘がありましたスポーツ少年団についての説明は確かに足りていなかったと思いますので、先ほどのホームページの構成のことも含めて、できるだけ分かるように情報提供したいと思います。  それから、次に、学校施設の使用のことについてですけれども、学校施設の使用の仕方には大きく3通りあります。一般使用はちょっと今回の子どもたちの活動には合いませんので外しますけれども、もう一つは、学校開放として学校の体育館やグラウンドを使うということ、それから、もう一つは、スポーツ少年団に加入しているその団体が体育館やグラウンドを使われるというケースです。それで、スポーツ少年団に加入されている団体については、議員から御説明もありましたけども、使用料も電気代も全て免除としています。それは先ほど説明した日本の組織であるスポーツ少年団の趣旨に賛同できるというところから、スポーツ少年団に加入している団体は免除しようという考え方で来ています。学校開放として使われる場合は、電気代のほうの実費はいただくと。ただし、体育館やグラウンドの使用料は免除しますということで、一部負担をしていただいているという考え方でございます。  それから、この使用料のことについては、先ほど実態調査のことを申し上げましたけど、課題で申し上げましたように、かなり保護者の方にボランティアでしていただいてるという状況はもちろん私たちも承知しておりまして、ここを何とかしたいという気持ちは当然持っておりました。それで、11月に倉吉市スポーツ推進審議会を開催、これ毎年開催しているんですが、そこで状況を御説明したときに、例えば、指導者の資格取得の支援、そういうことをやっぱり考えるべきだという御意見もいただきまして、倉吉市体育協会の事業でこれまで実施してきたスポーツ少年団への活動補助、各団体に1万円ですけれども、この活動補助に加え、令和3年度からスポーツ少年団指導者の資格取得費用の補助を新たに事業化するように、新年度の予算にお願いしています。今、当初予算にお願いしてる中身は、資格取得のために必要な指導者のお二人分の2分の1を補助させていただくように考えているところでございます。 ○9番(竺原晶子君) 保護者がボランティアとして指導してくださってる現状ということで、人材が豊富な大きな地区では、子どもが卒業してもずっと関わってくださったりとか、仕事と両立できる指導者さんもいらっしゃるでしょう。家庭と仕事が精いっぱいでPTA役員なんて無理だと言われる保護者さんも多い中、ボランティアで関わってくださる指導者を大切にしていただけないかな、していきたいなと思ってます。  先日、大きな地区でも他校、大きな小学校さんだと思います。ほかの学校と合同練習してると言われて、へえ、おたくの学校でもみたいなお話をしたんですけども、7人の指導者が交代でされてるそうなんですね。スポーツ少年団の指導者研修は日曜日に倉吉体育文化会館で、何か一日研修らしいよみたいな話をしましたら、ああ、じゃあ、僕はずっと受けられないね、日曜日休めないからと言っておられたんですよね。思いがあっても資格取得ができない。他のスポーツ団体も子どもへの指導の研修をしていらっしゃるところもあるんですね。なぜ、免除となる団体がスポーツ少年団だけなのか。その団体の趣旨に賛同できたら、そこの団体も対象としていただけるのでしょうか。  スポーツ少年団の課題は、私、昔どこかの資料で見たんです。子どもたちに、勝つためにすごく長時間だったりとか、回数多かったりというころがあって、いかがなものかということでこういうスポーツ少年団の条件に入れたというのをどっかの資料で見たんですけど、かなり前のものだったんですが、そのときの目的や課題、なぜスポーツ少年団の条件に入れてくださったのか、それは当時はよかったことなんですけどね。そのときの課題や目的がクリアできる免除の条件というか、そういうものをつくっていただけたら、スポーツ少年団に入らなくてもやっていけるんじゃないでしょうか。スポーツ少年団にこだわる必要はないのかなと思ってます。なぜスポーツ少年団1団体だけなのか。  指導者への負担はかけたくないというのが保護者の思いです。お休み取ってまで研修に行ってもらうとかね。スポーツ少年団は、「一人でも多くの青少年にスポーツの歓びを提供する」「スポーツを通して青少年のこころとからだを育てる」「スポーツで人々をつなぎ、地域づくりに貢献する」、まさにこれは小学校区、地域でやってる子どもたちの、地域の方々がボランティアで指導してくださってる子どもたちのスポーツチームの活動そのものだと私は思っています。ぜひ、地域のそういう小学生のスポーツチームの学校施設利用について、免除対象となる条件を再考していただきたいと思います。いかがでしょうか。 ○教育長(小椋博幸君) 続いての御質問でございます。学校施設の利用料を再考してもらえないかという趣旨でございます。  先ほども少し申し上げたかもしれませんけど、スポーツ少年団にどうしても加入してくださいと言っているわけでは、もちろんありません。これはそれぞれの団体の任意ですので、加入されてもいいしされなくてもいいというところがまず前提としてあります。  それで、教育委員会として、スポーツ少年団のほうが有利になりますよとお話をしている理由は、今、議員がおっしゃる利用料のことでして、学校開放で使われるということであれば、電気代が必要になります。これを、例えば年間の週3回ぐらい2時間程度使われるということで積算していくと、学校開放で電気代を払って使われるよりもスポーツ少年団に入っていただいたほうが年間の負担が少なくなるというところから、そのようにお話をしています。それが1つです。  それから、子どもたちが使う場合の全部を無料にしてもいいんではないかということでございますが、学校施設の開放というのは、これは学校教育法であるとか法に基づいて行っているものであります。今の考え方では、学校教育として、学校の活動として使うときにはもちろんただ、使用料なんか要りません。ただ、そうではなくて、社会教育の中で学校施設を使うという場合には、受益者負担という考え方がルールとしてあります。例えば、令和2年3月にスポーツ庁が示したものですけれども、「学校体育施設の有効活用に関する手引き」というものがございます。ここの中にも、受益者負担の考え方に基づき、将来の財政負担軽減等に資する方策を講ずる必要があるとされておりまして、現在、本市では、電気代だけはいただくという考え方でおりますので、これを根本的に見直すということになれば、これは少し時間をいただかないと、今回このようにさせていただきますという答弁はできないと思っております。 ○9番(竺原晶子君) ぜひ考えていただき、結局、趣旨に賛同するではなくて、お金のことという形になってしまったりしかねないですよね。子どもたちがスポーツ少年団に今読み上げました趣旨の下、活動することについて、市として補助なりとか、してあげるべきだと思います。  免除条件案としては、指導者は当該小学校区に在住であり、無報酬とか、練習時間は週4日以内で1日一、二時間程度とするとか、子どもたちの目的に沿った条件をつくってしてあげてほしい。スポーツ少年団に登録したら安くなります。でも、保護者も忙しい、指導者も少ない、地域の子どもたちもどんどん減ってきていく、登録の負担が増えるですよね。そういうところをぜひ支援していただきたいという思いです。子どもの健康のため、子どもたちのために、ぜひしていただきたい。クラブチームとかスイミングみたいなものとか、高い月謝をかけて通われる保護者さんもいらっしゃると思いますが、それこそなかなか苦しい中でも子どもたちが好きなスポーツをさせてやりたい。サッカーだったり、バスケットだったり、バレーだったり、地域でやってるからそこでできたらいいなと思っている方は多いと思います。ぜひそこの気持ちを酌んでもう一度検討していただきたいなと思います。  3番目、小学校適正配置について伺います。  市民の皆さんから、コロナ禍の生活様式はしばらく続くで、こんな状況で適正配置、進めないけんだかという声をいただきました。適正配置の進捗状況は昨日伺いました。小規模特認校制度のことも昨日お話ししていただきましたが、1点伺います。小規模特認校制度の周知方法はどのようにされましたか。市報で配られていた、ホームページにも載っていたかなと私は思ってますが、それ以外にも何かこう啓発とか声かけとかされたのでしょうかということをちょっと伺いたいなと思います。 ○教育長(小椋博幸君) 最初に、学校施設の使用のことについての考え方ですけれども、現在のルールでは、学校教育として使うのか、社会教育として使うのかというところが基にありますので、議員のお気持ちはよく分かります。子どもたちが使うんだったら、ただにすればええがという趣旨だと思いますので、私もそれについてはもちろん異論はございません。  現在のルールが先ほど申し上げたようなことになっていますので、そのルールを本当に変えていこうとするんであれば、どう変えていくのかということは少し時間をいただかないといけないと思っています。  それから、小学校の適正配置のことについて、小規模特認校制度の周知のことについてのお尋ねでございます。まず、行いましたのは、昨年の10月上旬から、市内の小学校、中学校のPTAの役員会全てに出かけていって、こういうことを始めるということをチラシを配布して説明をいたしました。PTAの役員会での説明です。  それから、次に、10月中旬から11月中旬に毎年行われますけれども、小学校入学前の新入生入学児童対象の就学時健診というのがございます。その就学時健診に全部出向いていって、少し時間をいただいてチラシを配って、保護者の皆様には全て説明をいたしました。  それから、その後は、議員もおっしゃいましたですけど、11月の市報や、それから教育委員会あるいは学校ホームページで広報を行ってきていますので、考えられる方法はもうほぼ使いながら、周知には努めたつもりであります。これは初年度の取組でしたんで、そんなん知らんかったとなるべく言われないようにと思って、そこまでの努力はしたつもりでおります。 ○9番(竺原晶子君) そうですね。欲しい人に届いてないというか、欲しい人の心にまだぐさっと刺さらなかったというか、なかなか学校に行けなかったり、教室に入れないお子さんの中には、なぜ教室に入れないのか理由が明らかな人もいます。ほかの選択肢もあるんだよということを伝えてあげてほしいなと思ったりするんです。世の中いろんな人がいる、違う環境に触れてみることもいいかもしれないねということです。  ある保護者さんが、そういうお話をしてて、しばらく教室に入れなかったり、結構何年か前からそういう話は聞いてたんですけど、ほかの学校に行くという選択肢もあるよねという話で、見学に行ってみたらと言ったら、え、見学に行ってもいいんですかという感じです。本当にそう思います。もうどんどん行きたければ行けばいいじゃないと思うんですけども、確かに小学生、第1子を育てている頃はなるべく表に出ないようにとか、あんまり意見を言っちゃあいけないんじゃないかとか、そんな学校に見学なんて行っていいのかな、邪魔にならないのか、いろんなことを私も昔は考えておりましたけども。真面目な人こそ、割と自分の育ったところ、住んでるところでルールにのっとっていかなければいけないと思ってらっしゃるのか、いろんな選択肢があるというところになかなかアンテナが向かないというところもあると思います。  人間同士、どうしても相性が合わないという人もいます。過去の事例ですけど、先生と合わないという人がいました。先生を替えることはできないんですよね。ここがどうしても駄目だったら、そういう場合は、別の学校に見学行ってみたらと、誰か身近な人が言ってくださったり、学校の先生でもいいですよ、教頭先生、校長先生、養護の先生、スクールソーシャルワーカー、どなたでもいいです。そういう選択肢があるんだよということをぜひ伝えてあげてほしかったなと思います。  その方はそのまま保健室登校になっておられた状況だったんですけども、やはり、ここの学校に戻って、また教室に入ってもらいたいんだけど、どうしてもそこがしんどいということだったら、ほかの学校を見てみる、軽くさらっと爽やかに、いろんな選択肢あっていいんだよ、平気なんだよ、あなただけが特別じゃないよ、そういう形でぜひ情報提供していただきたいと思いますが、こういう状況をどう思われるかということをちょっとお答えいただければと思います。 ○教育長(小椋博幸君) 続いての御質問でございます。  子どもたちの個別の状況で、いろんな事情があって別の学校に替わるということは、この小規模特認校制度にかかわらず、現在も行っています。校区外就学とか、区域外就学という仕組みがありますんで、ただ、これを適用する場合には、やはり保護者の方や、それから子どもさん本人もですけど、十分に話合いをしてからの結論にならないといけないと思います。ただ単に学校を替わったからその子の状況が改善するという捉え方ではいけないと思いますので、現状でも校区外就学の仕組みでそういう選択をされているケースもありますので、今後もそこは可能な限り情報提供して、周知に努めたいと思います。  それから、もう一つ、小規模特認校制度で別の学校を選ばれるときには理由が要りません。ですから、おっしゃるように、より使いやすくなるよう、情報提供するということになるのだと思いますので、令和3年度も小規模特認校制度は続けたいと思っていますので、引き続き、周知には努めてまいります。 ○9番(竺原晶子君) 連絡をすれば自由に見学ができるということさえ御存じない若い保護者の方たちがいるということも知っておいていただきたいなと思います。  では、4つ目です。幼保小中教職員の多様性への配慮についてということで、私が子どもの頃よりも社会は大きく変わっています。男女共同参画社会を目指して少しずつ動く中、DV被害者や性暴力被害者が声を上げることができるようになりました。支援する人も増え、また、保護者の意識もそういう社会の中で変わってきています。  県内のある保護者から、某団体に相談がありました。1年生のときは、女子はカーテンに隠れて着替えてた子もいたよ、僕も恥ずかしくて一緒に隠れて着替えてたけど、今はもう慣れたと話した2年生の息子さんの言葉に、お母さん、不安に感じられたらしいんですね。息子は嫌だなと思ったけども、その気持ちを先生に伝えれず、その状況に慣れていくということに何か疑問を持たれたということなんですね。  何も疑問に思わず、これまでどおりではなく、できることがあるはずだと思うんです。今、支援員の先生たちもいらっしゃるわけですから、本市の小学校は3年生から別教室で着替える、更衣室がある学校は更衣室で着替えると伺いました。1、2年生は、1年入学の頃は着替えとかの補助とか着替えのことも指導があるということで、1、2年生が一緒ということなんですけど、そろそろ見直す時期ではないのかなと私は思っています。  今、日本の性教育も変わろうとしているんですよね。国は、今年ですね、4月から「生命(いのち)の安全教育」と題した授業を小・中学校で段階的に導入する方針と聞いてます。これまで学校での男女の体の違いや妊娠後の体の変化などに加え、プライベートゾーンを他人に見せないことや、デートDVの危険性、SNSで人と会うことのリスクなどを教えるというものです。性教育を受けることは国際的には基本的人権の一つだと認識されています。倉吉市の性教育は変わっていくのか、教育長の見解をお伺いしたいと思うのですが、この生命(いのち)の安全教育というものが、鳥取県も令和3年度中に授業のプログラムが完成することを聞いています。そういう、県が提供されるようなプログラムとか利用していただけるのかなというところも併せて伺いたいと思います。 ○教育長(小椋博幸君) 続けての御質問でございます。  子どもたちの多様性への配慮ということについてのお尋ねでございます。最初に、体育の授業などにおける更衣のことについてですけれども、小学校の更衣場所については、1年生または2年生までは担任の指導の下に着替えさせるという考え方でおります。それは、議員もおっしゃいましたんですけど、着替えているときに、例えば下着がなくなっちゃうとか、自分の下着じゃないものを自分のほうに入れちゃうという、そういう実態もありまして、担任がきちっとそこを見届けるという自己管理を徹底させるということから、そのような身辺の自立の指導という趣旨でそのように考えています。  ただ、その後、2年生または3年生以上になると、それぞれの別の部屋で着替えております。この考え方を考え直すべきではないかという御趣旨の御質問ですけれども、現状では、やはり子ども子どもに応じて、身辺の自立ができるようになるまではそのように考えたいと思いますが、個別の事情があって、例えば保護者の方から申出があるとか、教員が子どもたちを見ていて、この子の場合にはこうしたほうがいいということであれば、それはもちろん個別にそれぞれの方法を考えておりますので、御相談をいただきたいと思います。  それから、次に、性教育に関わる件でございます。議員のおっしゃいました生命(いのち)の安全教育ということについては、私もあまり知識はありませんので、もう少し詳しい勉強をしてみたいと思っていますが、今、世の中で言われている性の多様性ということ、これは本当に世界中の課題だと受け取っています。ですから、学校教育において、今、時代の求めるものに応じていくということは、これはもちろん大前提として大事なことでありますので、性教育に関わり、人権教育の視点ということも考えながら、発達段階に応じて取り組んでいくという考え方でおります。  教科書が何年かごとに、おおむね5年とか10年で変わっていくんですけれども、新しい学習指導要領には、LGBTQであるとか、性の多様性ということは特に定められていません。でも、先ほど申しました新しい教科書については、性に関わる項目が設定されておりまして、LGBTQのことでありますとか、性の多様性に関わることということが盛り込まれているものが増えています。例えば、道徳、公民、家庭科、保健体育というところで盛り込まれています。  小学校では、性あるいは人権、権利という言葉を使って学習することは中学年以上ぐらいからになります。低学年の段階では、発達段階に合わせて自分も友達も幸せに生きる大切さという趣旨で学習をしています。これが中学校になりますと、例えば3年生の公民では、基本的人権の尊重について学びますし、その中で、夫婦別姓のことも出てきます。あるいは、男女共同参画という具体的な内容についても学びます。保健体育では、性の多様性として、生物学的な性だけではなく、心の性についても学習を行っております。道徳では、道徳での変化が一番大きいと思いますけれども、以前のような男女の異性理解というものを取り扱う資料はもう既になくなっております。そうではなくて、人間関係の理解を深める資料というものが中心になっております。  このように、日本の状況も含めて国際的な変化に対応して、学習指導要領や教科書の取扱いや記述が更新されておりますので、先ほども申し上げました、本市でも小・中学校においてそれに応じて教育課程を編成し、続けていきたいと思っています。 ○9番(竺原晶子君) LGBTQについて、分からないではもう済まされない時代ということで、性教育の性とは心が生きると書くように、小学校高学年ぐらいになれば、子どもの個性を尊重する上でも性は避けて通れないものとなってきてると思います。県でも「多様性を理解し行動するための職員ハンドブック」というものが出ております。倉吉市の中に1人、2人いるかもしれないLGBTQの子どもたちを今、認識できなくてもそういう子がいるのかもしれないという意識を持って、先生方は教室の子どもたちと接していただきたい。大切なのは、先生がそれぞれの子の性の在り方を尊重し、子どもから学ぶ姿勢を持つこと、尊重することは特別なことではなく当たり前で、みんなでかなえていく問題であると。配慮し過ぎることで全く触れないのでは、いないことと同じになってしまいます。大切なのは、教師自身がこれから学んでいこうという姿勢を子どもたちに示すことということなので、これはもう教育委員会としても何度もホームページでと言ってますけども、教育委員会としてのこういう姿勢というものも示していただきたいなと思います。  ということで、例えば、制服のことだったりとか、いろいろあるでしょうし、御相談くださいの一言でもいいと思います。すみません、最後に一言いいでしょうか。市長にもちょっと伺いたいと思います。就学前からも体拭きやトイレに行く介助とか、プライベートゾーンに触れることは同意を得る必要があると、実は国際的には言われているんですよね。本市においても介助が必要な場合、するのが当たり前なのではなくて、お手伝いしましょうかとか、お手伝いしてほしい人いるかとか、子どもたちに声をかけて同意を得るということが必要かと思います。大人の対応や意識は当然子どもたちにとっても大きな影響となる。他県では、幼児期に違和感を感じ、小学校入学時には心の性で入学したという事例も伺ってます。幼保こども園の職員研修などについての現状や市長の見解をちょっと伺わせてください。 ○市長(石田耕太郎君) 幼保こども園での職員研修などについての、特に性の多様性についての取組についての質問をいただきました。  民間の調査等によりますと、日本の性的マイノリティーの人数というのは、全人口の5%から8%程度という結果があるようであります。そういう意味ではもう非常に身近な問題であると認識しなければいけないと思っております。生涯にわたる人間形成の基礎を培う乳幼児期に接する大人自身がこの問題を正しく認識して、対応するということも非常に大切なことだと思っております。  倉吉市としても倉吉市就学前人権教育保育指針を定めておりまして、教育保育職員の人権問題に関する正しい認識を深める学びや資質向上に努めているところであります。その中でも、こういう教育保育職員が性の多様性についての理解を深め、状況に応じた対応ができるような研修会の開催をしているところであります。例えば、2018年度には人権・同和保育研究会で「パパは女子高生だった」という講演を行っておりますし、2019年度には人権保育基礎研修会で、「じぶん、まる!どんな性だって排除されないクラス、保育、職員、地域とは」といったようなテーマでの研修会も開催をしているところであります。人権感覚をしっかりと身につけていただけるよう、しっかりと普及啓発をしていきたいと思っているところでございます。以上でございます。 ○9番(竺原晶子君) ありがとうございます。ぜひ研修内容を全ての教職員の方たちと共有していただけたらと思います。以上で終わります。すみません。 ○教育長(小椋博幸君) すみません、先ほど制服のことを少しおっしゃいましたんで、これ、誤解のないようにお伝えしておきたいと思います。  市内に5つの中学校がございます。そのうち3つの中学校は、女子のスラックスを制服としてもう既に認めています。制服として認めていない2つの学校については、個別に相談があればスラックスでも可能としておりますので、御承知願いたいと思います。  あわせて、教員が日々指導する中で、性の在り方を尊重するという気持ちがきちっと持てるようには継続して努力していきたいと思います。 ○議長(伊藤正三君) 暫時休憩をいたします。                   午前11時59分 休憩                   午後 1時00分 再開 ○議長(伊藤正三君) 再開いたします。  次に、同じく会派新政会の14番坂井徹議員に市政に対する一般質問を許します。 ○14番(坂井 徹君)(登壇)(拍手) 新政会の坂井徹です。しっかり時間が残っておりますので、やらせていただきます。  まず、市長として現在3期目の第4コーナー地点に立っていらっしゃると思いますが、石田市長の心情をお伺いしてみたいと思います。  この1年、新型コロナウイルスの対応に追われて、いまだ終息の見えない中、我々の任期はあと約7か月、市長任期は残り約1年ですが、今、どんなお気持ちでしょうか。大切なのは、アフターコロナを見据え、不況下で苦しむ市民の閉塞感を打破し、安心・安全なまちづくりと同時に、来年以降に光明を見いだせる施策をいかに打ち出せるかにかかっていると思います。その意味からいえば、即効性のある事業展開に加え、倉吉市が保有する財産を最大限生かし切り、息の長いオンリーワンのまちづくりを目指す事業展開を実行する必要があります。特に、フィギュアを中心としたレトロとクール融合のまちづくりに情熱を持ち、力を注いでおられる市長ゆえ、ここでお尋ねしたいのは、石田市政3期目の最終年度を見据えた意欲あふれる決意とともに、4期目も視野に入れておられるのか、これが質問の趣旨です。  想像したとおり、昨日の答弁において、残された任期を全力投球し、各種課題に取り組むことが最優先で、現時点で4期目云々に言及する時期ではないとの気持ちだと言われるのではないかなと私は想像しておりましたが、まさにそのとおり、するりといなされた感がいたしました。しかし、市長の発言の中で、特に短期で解決できない、来年以降にも踏み込んで解決していくべき長期にわたる課題も多いとの発言もございました。してみると、これはやはり4期目の意欲もあるのかなと思いましたが、どうでしょう、市長、4期目も続投の気持ちはおありでしょうか。最初にお伺いしてみたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君)(登壇) 坂井徹議員から御質問をいただきました。  まず、残り1年を迎えて、どういう思いをしてるのか、4期目についてはどうかということでありますが、端的に申し上げて、4期目のことは一切考えておりません。残り1年ということでありますけれども、本当に今は何をさておいてもコロナ対策、これをしっかり取り組んでいかないといけないと思っております。どうも、首都圏も緊急事態宣言がもう少し延長になる気配であります。関西のほうは一応解除はされたところでありますけれども、リバウンドの危険性も残されているわけであります。決して油断をすることなどできる状況ではないと思っております。ワクチンの接種も控えておりますので、まずはしっかりとコロナ対策に万全を期していきたいと思っております。  そういう中であっても、やはりまちづくりの手を緩めることもできませんので、第11次総の成果、あるいは課題も含めて、踏まえながら、第12次総の初年度にも当たるわけでありますので、しっかりと取組を進めていきたいと思っております。そういう意味で、先のことはさておいて、この1年、しっかりと取り組んでいきたいと思っておりますので、議員の皆様方の御支援、御協力をよろしくお願い申し上げたいと思います。以上でございます。 ○14番(坂井 徹君) 市長の熱い決意も含めた力強い答弁だったじゃないかと思います。一緒になって市政発展のためにいろいろ頑張っていきたいと私も思っております。
     次に、関金地域の活性化について、グリーンスコーレの再生について伺います。そもそもこの問題は、倉吉市とグリーンスコーレの無償譲渡先であったトラベルシリウスとの間の契約の破綻に端を発しております。振り返ってみると、ここに至るまでの市とトラベルシリウスとの関係は、市はただより高いものはないとの過去の教訓を生かすことなく、大変な不利益を被りながらも現状に甘んじざるを得ない状況に追い込まれてしまったと私は思います。すなわち、市はトラベルシリウスさんに無償譲渡した。それを1年以上もほったらかしになって価値が落ちてきたものを、もうトラベルシリウスさんに至ってはこれは要らないからと、おたくに無償で返します、ただし、違約金の1億5,000万円はチャラにしてくださいよと、俗な言い方をすれば、こういうことで和解協議に臨まれて、市は、あるいは議会は共々それに同意したという経過だと私は思います。本来なら、さんざん誠意を踏みにじってきたトラベルシリウスさんに対し、昨年4月1日にトラベルシリウスが裁判所に民事再生の届出を出す前に契約解除をして、グリーンスコーレの所有権を市のものとする所有権移転の仮登記をしておれば、所有権がトラベルシリウスに残ったままにならなかったはずであり、この点については、市長も非常に責任を感じていると、昨年9月議会で答弁されております。  過去に固執しても仕方ないと思いながら、あえて振り返ってみれば、トラベルシリウスに対し倉吉市は、昨年4月1日より休館したグリーンスコーレの実質稼働のためのメンテナンスを含めた原状回復措置を講じた上、違約金1.5億円の支払いをトラベルシリウスに求めましたが、トラベルシリウスは市への返還を拒否し、自ら任意売却先を探したが、耐震対策費用や休館による多大なメンテナンス費用が想定されるために、稼働保証のついた物件とならず、相手が見つからなかったのは当たり前の話であります。グリーンスコーレの財産評定額は3,360万円とはいうものの、現実価格はゼロ円、よって、トラベルシリウスはグリーンスコーレを保有し続けることは、固定資産税の発生や保全費用が生じ、トラベルシリウスに対する総債権者の利益に反することをもって、トラベルシリウス側は違約金1.5億円の放棄と引換えに現状のままで市に返還するという和解協議に市はまんまと追い込まれ、それに応じざるを得なかったと私は思っております。  そのトラベルシリウスが今どうなっているのか。156者とも言われる債権者の理解、納得の下に再生の道をちゃんと歩んでおられるのか、やはり気にしないわけにはまいりません。今後、指定管理者の選定や市有財産の運営委託先の選定に当たって、今回のような事態を招かないためにも、スピード感は大切ですけれども、慎重の上にも慎重な手続を踏んでいただきたいと強く申し上げながら、まず、トラベルシリウスの現状についてお尋ねしたいと思います。 ○市長(石田耕太郎君) グリーンスコーレについてでありますけれども、いろいろいきさつがあったわけであります。反省すべきは反省をした上で、しかし、前を向いてしっかりと取組を進めていきたいと思っております。  トラベルシリウスの現状ということについて御質問いただきました。このグリーンスコーレについては、昨年の12月21日にトラベルシリウスとの違約金債権の放棄と和解についての議会の議決をいただき、12月23日に所有権移転登記の手続を完了しております。同社の民事再生手続に関しましては、提出期限でありました本年2月22日付で裁判所に民事再生計画案が提出されております。今後、一、二か月の間に、裁判所から債権者に対し再生計画案の賛否が諮られるものと考えております。現状は以上のとおりでございます。 ○14番(坂井 徹君) 私は、ここまで至った以上、やはり被ったピンチを何が何でもチャンスと捉えて、グリーンスコーレを最大限に生かし切って関金エリアの活性と市の発展に結びつけることをしなければならないと思っております。以下、順を追って質問いたします。  まず、そのグリーンスコーレ、昨年4月より閉館されたまま、既に10か月以上放置され、関金温泉を象徴する施設として持続可能な施設運営を図るための再生スケジュールが示されましたが、その再生スケジュールの概要と進捗状況の説明を最初に求めます。 ○市長(石田耕太郎君) 再生スケジュールの概要と進捗状況についてでございます。  本年1月の臨時議会で旧グリーンスコーレせきがね再生プラン策定支援業務の補正予算を計上させていただきました。この旧グリーンスコーレせきがねを関金温泉の中核施設としてよみがえらせるため、再生方針を盛り込んだ再生プランを策定していくこととしております。具体的には、本年6月の計画策定を目標に、まず、民間事業者を対象としたサウンディング調査を実施し、施設の活用案等の意見を広く集め、同時に委託業者による施設・設備の現状調査と提案を受けた活用案等に基づく概算設計を行っていくこととしております。これらの結果を踏まえて、学識経験者や旅行ニーズ等に精通した専門家等で構成する検討会議の中で案の絞り込みを行い、最終的には再生プランを議会と御相談しながら作成していきたいと思ってるところであります。  現在の主な進捗状況でありますけれども、2月3日にサウンディング調査の実施を公表しております。2月15日、16日に現地見学会を開催し、2月22日に再生プラン策定支援業務の入札を執行しております。受託事業者は、有限会社ADM設計研究室であります。策定支援業務の業務範囲は、施設・設備の現状調査、活用案に基づく改修費の概算設計やランニングコストの積算、再生プランの取りまとめ、検討会議の運営支援、こういう内容でございます。以上でございます。 ○14番(坂井 徹君) 私は1つちょっとびっくりしたことがあります。それは、答弁の中で、議員懇談会で私が頂いた資料というのは、このグリーンスコーレ再生までのスケジュールというペーパー、それから、こちらにはサウンディング調査実施要領ということで執行部から特別にもらいました。  まず、これについて若干、市長と私とそごがあるんじゃないかなと思いますが、この点については、後々触れていきますけれども、私の理解としては、6月に報告を上げて9月に補正予算を含めた上程をするというスケジュールを昨日、今日の午前中とおっしゃったように思いますが、あまりにも突然の変更だと私は思っております。まず、その点については後々述べますから、以下の質問にお答え願いたいと思います。  まず、施設の現状調査をして例えば外部からの目視と、あるいは埋設部分の使えるもの、使えないもの、そういったものをしっかり把握するためにADM設計研究室に調査依頼をしております。その後、市と参入を予定されている事業者との対話型市場調査であるいわゆるサウンディング調査をするに当たって、現地見学会を2月15日にやられ、24日締切りの公募をかけたところ、県外から3社応募があったと。それに対しては3月11、12日にヒアリング調査をするということまでは分かっております。  そこでお尋ねしますけれども、確認のためのお願いをするわけですが、応募した県外3社が現施設をそのまま使用するとは思えない中で、費用をかけた現状調査結果がどこまで利用できるのかなという問題も若干残りながらも、現状調査とは、現状のまま稼働可能とするための工事費やランニングコスト算出のためにやるということなのでしょうか。昨日の答弁では、エレベーターも含んだ調査をするんだという話はありましたけども、耐震費用等も含めた現状調査になっておりますか。そして、それが大体幾らぐらいかかると想定されていらっしゃいますか。また、その調査結果が判明するのはいつ頃になりますか、お伺いします。 ○市長(石田耕太郎君) 施設の現状調査については、策定支援業務の受託者であります有限会社ADM設計研究室が実施をすることとしております。3月中に現状調査を終えて、その第1回の検討会議で調査結果の概要を報告していきたいと考えております。基本的には、施設、設備の稼働能力や劣化度、故障箇所等の把握、これが中心になろうと思っているところであります。それらを踏まえて、現地見学会等に参加をしていただいた、あるいはサウンディング調査に参加をしていただいた皆さんの提案も参考にしていただくということになろうかと思っております。以上です。 ○14番(坂井 徹君) いつ頃判明するかのお答えがなかったとは思いますが、それはまた……(発言する者あり)そうですか。  じゃあ、次の質問ですけれども、サウンディング調査の実施要領によれば、応募を募る通知文の中で、その調査目的について、関金温泉を活用して、地域エリアには市営ラグビー場もある関金総合運動公園、あるいは旧国鉄倉吉線廃線跡、大山池、水車の郷(そば打ち)体験工房、清流遊YOU村フィッシングセンター、星空等々があり、それらを活用して健康をキーワードにした国民保養温泉地づくりを進めたいとの記述はあります。ただ、この記述があるだけで、私はそれだけでは応募者にそのエリアのイメージが湧きづらいんじゃないかと思います。  3月11、12日のヒアリングまでに先ほど言ったいろんな箇所ですね、現地案内をしようと思われなかったのでしょうか。サウンディング調査項目、アからオまで5項目ございますけれども、特に、施設の用途、事業形態を考える上で、いろんなイメージづくりのためにも、あるいは地域貢献や地元との連携を図る上での活用効果のアイデアを業者に膨らませてもらう上でも、私は、今からでも関金エリアの各種財産を現地に足を踏み入れて見てもらうべきじゃないかと思いますけれども、この点についてどう思われますか。 ○市長(石田耕太郎君) サウンディング調査をする上で参加希望者については、ニーズがあればそういった御案内等はさせていただきたいと思っております。参加される方々自身も当然、事業を考える上では自ら調査もされるだろうと思いますけれども、その上で、私どもの御案内を希望されることがあれば、どんどん御希望には応じていきたいと思っております。しっかりサポートをしていきたいと思ってるところでございます。 ○14番(坂井 徹君) ニーズがあればとおっしゃいましたけれども、市長、市はどこまで本気で思ってやろうとしているか。今回のテーマ、それを伝えるためには、ニーズがあればじゃなしに、やはり今からでもぜひとも案内してあげてほしいと私は思います。これも検討していただきたい。  それから、ヒアリングに当たって、市の本気度を酌み取ってもらうためにも、例えばですよ、あの立地条件を見ると、交通移動手段として、バス停からグリーンスコーレまで歩こうと思えばむしろ大変、じゃあ、そこはバスを用意しましょう、あるいはグリーンスコーレから様々な観光施設、運動施設、そこまでの往復はバスの用意も検討したいと思いますよと、これはほんの一例ですけれども、市としては相手に、やっぱり乗り気になってもらうための手土産、それを用意して接していただきたいと思うんですけれども、これらの腹案がもしないとすれば、私はいかにも行政的な手法、ルールにのっとった手法で公募したというだけで、それこそ12街区あるいは旧山守小学校で民間事業者が手を挙げなかった、あの轍を踏む心配もありますが、市長の思い、どうですか。 ○市長(石田耕太郎君) しっかりサポートはしていきたいと思っておりますし、別に待ちの姿勢でやろうと思っておりませんので、このサウンディング調査に参加いただける方の意向を確認してみたいと思います。支援について御希望があれば、しっかりと対応していきたいと思っておりますし、ただ、事業者の活用方法の意向によって、希望される内容というのは当然変わってくるだろうと思いますので、個別の対応が必要だろうと思います。事前にこちらがどういうことを考えているかということをお示しするよりも、それぞれの意向を確認することのほうがベターではないかなと思っております。ある意味、そのための現地見学会でもあったわけですけれども、それで不足することがあったらいけませんので、意向をしっかり確認しながら対応していきたいと思っております。 ○14番(坂井 徹君) 現地見学会もやったとおっしゃいますけれども、現地見学会でいろんな点在してる施設ですね、そこまで全部見られたわけでしょうか。私はそうじゃないと思っておりますけれども、僕の思い違いであれば訂正いたしますが、どうでしょう。  それから、次に、サウンディング調査項目5点上げられております。活用の目的と活用方法の概要、活用の効果、それから、改修等の概要、活用に当たっての課題、さらには取得等の意向があるかどうか、この5点が聞かれておりますけれども、その内容についてまとめたもの、いつ報告が上がってきますか。私の思いとしては、3、4月中にもらってこそ、6月いっぱいの判断材料にもなると思いますが、いつ頃上がってきますか、その報告は。 ○市長(石田耕太郎君) まさにその内容をサウンディングでお伺いすることになるわけですので、調査の時に上がってくるというか、それがサウンディング調査の中身になるということでありますので、いついつまでにそれを出していただくとかという性格のものではないと思っております。(発言する者あり)  御質問の趣旨は、その5項目をいつ取りまとめるかという御趣旨ですか。 ○14番(坂井 徹君) いや、調査項目のヒアリングのときにいろいろ上がってきますよね、こういうことで我々やりたいということが。それで、その上がってきた項目をまとめたものはいつ我々に報告されるんですかという意味です。 ○市長(石田耕太郎君) そういう意味ですか。失礼しました。  このサウンディングの結果については、3月中には取りまとめて御報告をしていきたいと思っております。失礼しました。 ○14番(坂井 徹君) 3月中にいただけるということになれば、6月議会の検討資料としては使えるんじゃないかと思います。  そこで、次の質問ですけれども、まず、改修等の概要、その工事費とランニングコストの合計、概算をヒアリングにおいて事業者はもちろん出してくるわけですけれども、想像でいいですから、幾らぐらいと出てくるんじゃないかなと思っていらっしゃいますか。 ○市長(石田耕太郎君) それは何とも申し上げる状況にはないだろうと思います。ぜひ、いろんな提案が出てくることを期待したいと思います。 ○14番(坂井 徹君) では、事業者の要望どおり、もし応えるとすれば、市として莫大な投資が必要になることも予想される。どの辺までだったら応じざるを得ないと思っていらっしゃいますか。 ○市長(石田耕太郎君) それは、財源と内容との兼ね合いがあるかと思いますので具体的な数字は今申し上げる状況にないだろうと思います。 ○14番(坂井 徹君) 資金面からいえば、過疎債で市は3割負担をもくろんでいるとすれば、3割負担を幾らぐらいに見積もっていらっしゃいますか。 ○市長(石田耕太郎君) それも含めて数字はなかなか難しかろうと思います。 ○14番(坂井 徹君) ということですね。私もそう答えざるを得ないと思っておりました。  例えば、その3割部分、これはもし仮に10億円の総事業費だったとしたら、3割部分といえば3億円、総事業費が3億円だとすると9,000万円ですね。同じ3割でもどちらを想定していらっしゃるですか。 ○市長(石田耕太郎君) 何度も申し上げますが、想定はいたしておりません。提案の内容によっていろいろ数字は当然変わってくるだろうと思っていますので、予断を持たずに対応していきたいと思っております。 ○14番(坂井 徹君) 市長、この前の答弁でもあったように、申込みの自治体がたくさんあれば、その過疎債自体の配分ももちろん少なくなるということで、あるいは何かの国県の補助も必要になるかもしれませんが、そういうものも想定していらっしゃいますか。 ○市長(石田耕太郎君) そもそも内容によっては対象にならないケースもあり得るわけでありますし、この間申し上げたように、全国の枠の中で配分をされることになりますので、こちらの希望どおりにならないということも当然あり得るという前提で考えていかないといけないだろうと思ってるところでございます。 ○14番(坂井 徹君) 市長、何かやろうとするとき、あるいは買おうとするときでもいいですけども、必ず腹積もりというのをみんな持ってかかると思うんですね。そのためには、本当にこの政策が、買物が、あるいはやろうとすることが身の丈に合ったものなのか、あるいは将来性はあるんだろうか、あるいはニーズに応えられるものになるんかどうか、そういう様々な角度からの自問、想定を必ずやっておくことが当たり前の話だと私は思います。そうした意味では、いろんな意味で市としての腹案というものをどこまで持っているかどうか、それが問われるんじゃないかと思います。  大変な費用が発生する、例えばヒアリングの場面においてですよ、内部で検討したい、議会にも相談をかけたいと言われる、その連続でずっとなかなか先に進まないとするならば、あれ、市はどこまで本気度があるんだろう、何も答えられないのか、具体性のない答弁ばかりだなと。何のためにヒアリングに我々が引っ張り出されているんだろうとすら思いかねないんじゃないかという心配も若干湧いてきますが、そういうことはございませんか。 ○市長(石田耕太郎君) それについては当然、その内容によって対応も変わってくるわけでありますので、信頼関係の中で対応していかないといけないと思います。当然、最終的な判断をする場合には、しっかり覚悟を持って判断をしていかないと思いますので、そういうことも含めて決断すべきときには決断をしていきたいと思ってるところでございます。 ○14番(坂井 徹君) 市長、ちょっときつい言い方、失礼な言い方もあったかもしれませんけれども、心配ばかり多く伺ってきましたが、グリーンスコーレの再生については我々議会も、あるいは執行部のほうとも共通認識は一緒だと私は思っております。まして、グリーンスコーレが消滅するということになれば、関金温泉との呼び名そのものが消滅することにつながるわけですから。ですから、これから三、四か月の間、3社と様々なやり取り、調整を図っても、最悪の場合は折り合いを欠いて事業者が手を引く場合も当然出てくるわけです。金と知恵を外部から持ってきてくれてやってもらうことが最高で、市としても可能な限りの支援体制を取って、スタートできることが最善ではありますけれども、万一それがかなわなかった場合には、私は一つの提案として、もしそういうことになった場合、別オプションとして次のような提案をさせていただきます。  それは、やはり行政が地元市民の心に火をつけていただく。地元が燃えてグリーンスコーレに関わりを持ってもらう、関わりを持ちたいと思う施設として、例えばの話ですが、地元食材、農産品にこだわり、薬膳や家庭料理にこだわる、地元のおじさん、おばさんと若者が主体となったアットホームな施設とし、管理運営主体だけは、その責任者は全市から募って、あくまで地元を盛り上げたい、施設に愛情を注ぎ込んでくれる方々で再生するという道だと思います。この場合、指定管理方式を取らざるを得ないと思いますが、私はこうしたこと以外、温泉事業の核施設としてのグリーンスコーレを残す方法はないと思いますけれども、どう感じられますか。 ○市長(石田耕太郎君) まずは今のサウンディング調査の成果を期待したいと思っておりますけれども、サウンディング調査に参加していただくからといって引き受けていただけるということになるわけではないわけでありますので、期待しつつもそうじゃないケースも当然想定をしないといけないだろうと思っております。それらのことも含めて、今後の取扱いについてはしっかりと議会とも御相談しながら、今後の在り方を考えていきたいと思っているところであります。  このグリーンスコーレせきがねは、関金にとってやはり非常に大切な施設だということは間違いないところだと思っておりますので、そういう観点から、議会の御提案等にもしっかり耳を傾けながら、スピード感を持って検討を進めていきたいと思っているところでございます。以上です。 ○14番(坂井 徹君) いろんなことがあると思います。投資対効果、そのバランスが取れないということになれば、当然諦める場合も出てくるとは思いますが、やはりそうなったときはあとは解体しかないと思います。まして、市が直営でやることなどできるはずもありませんし、やるべきじゃないと私は思っております。  そこで、最後に伺いますけれども、議員懇談会等で説明を受けたスケジュールでは、6月議会までに全てのプランの詳細がはっきりして、今回で言えば、3社いずれかの案が、建築家、旅行業者、観光業者、金融機関等々有識者6名で構成される検討会議にかけられて、その中で最善の策が採用された後に市長から議会に上程、提案されるという予定だと伺っております。それはこのスケジュール表の説明を受けたときに執行部から、聞き取りのときも含めてそう私は伺っておりますけれども、どうでしょう、この予定表でいいますと、検討会議は6月、予定では第3回ぐらいをやって、6月議会に報告するようになってます。それから、策定支援業務、これは470万6,000円かけてADM設計研究室に頼んだものですね。それの履行期限が6月25日になってる。6月議会の日程等どうこう、ちょっと分かりませんけれども、その3社の採用案の概算設計によって業者が工事費、ランニングコストの概算を出してくるわけですけれども、それに基づいた詳細設計をADM設計研究室がやることまで含めたものが470万6,000円ですか。そのこともちょっと確認しておきたいと思います。  それで、市長がおっしゃるには、6月議会で取りまとめたものを報告して、9月に上程ということですけれども、それでは、施設がまた9月まで野ざらしに、ある意味なる。本当に日に日に老朽化、朽ち果てていくだけだと思うんですけど、6月でなぜ上程できないんですか。 ○市長(石田耕太郎君) 議員懇談会でも申し上げましたように、6月に結論を出すのは、サウンディング調査で提案をいただいた内容についての結論を6月に出させていただくということであります。今回、予算に計上しております委託料については、あくまでも概算設計まででありますので、事業化して詳細設計をやるということになると別途やはり予算化が必要になっていきますので、そういった予算については、今度はやはり9月議会ということになってきます。それが事業化に向けての予算化ということになるわけでありますので、その辺から過疎債の活用という話が出てくるんだろうと思っております。  どういった内容になるかによって当然、予算化できる内容も変わってくるわけですので、そこの6月から9月の間にかけては、じゃあ、どういう内容でどういうスケジュールで、これは別途またそこの詰めが必要になってくるだろうと思います。そうなっていくことを逆に言うと期待もしたいと思ってるところであります。そこにはワンクッションあるんだということを御理解をいただきたいと思います。  当面の、今のサウンディング調査については、6月を目指してしっかりスピード感を持って対応していきたいと思ってるところでございます。以上です。 ○14番(坂井 徹君) 業者が概算の、積算資料を持ってくる。なら、委託するADM設計研究室も概算資料しか出ないということになれば、それは必要ないんじゃないんですか、業者のそのままでと私は思いますが、どうでしょう。  それと、一番言いたいのは、6月にそのサウンディング調査結果の報告が上がってくる。そうすると、9月まで待たなくても7月ぐらいに臨時議会をやって、もうそれ以上は策定支援業務というのはスケジュール的に入らないわけですから。470万6,000円使っちゃうわけですからね。それは7月に臨時議会をやって、どんどん早め早めにやるということが必要じゃないでしょうか、どうですか。 ○市長(石田耕太郎君) できることがあれば早めにやることはやぶさかではありませんけれども、通常の議会の手続からいうとそうなりますということであります。前倒しできるようであれば前倒しをしていきたいと思ってるところでございます。 ○14番(坂井 徹君) 大変難しい問題ですけど、とにかく早め早め、スピード感を持ってどんどん情報は開示していただいて、手後れにならないようによろしくお願いします。  時間があと僅かなんで、中心市街地の活性化について、レトロとクール融合のまちづくりについて伺います。これは昨年も6月、12月議会で詳細にわたって私が質問、提言を重ねてまいりましたが、そのたびに市長の本気度を感じてきたところであります。我々、中心市街地活性化調査特別委員会としても、昨年9月28日には楽月工場を見学し、グッスマとの意見交換会を10月16日にやって、本年2月12日は「フィギュアのまち倉吉」を創る会との意見交換会を持ったところであります。  第2期倉吉市中心市街地活性化基本計画において、レトロとクール融合のまちづくりで新たな活気とにぎわいを創出することで、観光産業の伸び悩みを打破するためにつなげようとうたわれております。これから倉吉を担ってくれる若者が自信を持って倉吉をPRし、情報を発信してくれる素材は何かといえば、今や全国的にも引く手あまたな、ぜひうちのまちに来てほしいと嘱望される企業、グッスマさんが倉吉市に存立しており、市とグッスマさんとの協力、連携の事業展開こそがオンリーワンの観光素材に磨きをかけるものにもなり、これこそが若者の感性ともマッチしている点にあります。  お尋ねしますのは6点。もう報告してありますけれども、このまちづくりに対する行政の基本的な考え方、それからこれまでやってきた実績、今後の検討課題、すぐにも取り組むもの、順次やってみたいことの優先順位、グッスマとの連携の仕方、時代の先端を行く大衆文化の一つであるポップカルチャーのレベルアップに対する思い、それから、観光客の回遊性と市民の足の利便性を期待される電動カートの導入等々についての答弁をお願いいたします。 ○市長(石田耕太郎君) レトロ&クールについて御質問をいただきました。  まず、基本的な考え方ということでありますけれども、このレトロ&クールは、白壁土蔵群等の歴史的資源とフィギュアや「ひなビタ♪」等のポップカルチャーを活用し、これを融合、調和させたレトロ&クールツーリズムを推進し、若者を中心とした交流人口や関係人口の拡大、地域経済の活性化につなげていこうとするものでございます。あわせて、移動手段やバリアフリー化など、観光客の利便性の向上や、受入れ環境の整備を図ることで、住民の皆さんにとっても暮らしやすいまちにしていこうと、こういうものでございます。  これまでの実績とこれからの検討課題ということでありますけれども、平成27年にグッドスマイルカンパニー製のフィギュアを展示したフィギュア博覧会を開催し、会期中には約2万5,000名の方の参加をいただいたところであります。また、このグッドスマイルカンパニーの楽月工場が生産をしたねんどろいど、桜ミクをふるさと納税の返礼品として大変評判になったところであります。また、平成28年4月1日には、「ひなビタ♪」の舞台であります倉野川市と姉妹都市提携を行い、「ひなビタ♪」と連携したまちづくりがスタートいたしました。くらよし桜まつり♪には延べ6,000名のひなビタ♪ファンに御来倉いただいたところであります。  それから、平成29年度からは継続して日本アニメ聖地88にも選ばれております。それから、平成30年4月には、円形劇場くらよしフィギュアミュージアムが開館をしておりますし、平成30年7月には倉吉ひなビタ♪応援団も組織され、ファンのおもてなしをするための取組も主体的に実施をしていただいているところであります。さらに、倉吉商工会議所が中心となって、令和2年10月27日に「フィギュアのまち倉吉」を創る会が設置され、中心市街地の施設でのフィギュアの展示やワークショップに取り組んでいただいているところでございます。  今後の課題としては、明倫エリアと白壁土蔵群等、さらに県立美術館等を結んでいく回遊性の向上、滞在時間の延伸、こういうことが今後の課題になってくるんではないかと思っております。  それから、今後の取組と優先順位の考え方でありますけれども、県立美術館でもコンテンツを活用した取組を企画として上げられており、こうした県立美術館を意識した取組も実施していくことも大切な視点ではないかと思っております。  また、今年の4月1日で「ひなビタ♪」は姉妹都市提携から5年を迎えることから、こうした「ひなビタ♪」と連携した取組も考えていく必要があるんではないかなと思っております。  次に、グッドスマイルカンパニーとの連携についての考え方でありますが、平成26年の誘致以降、ポップカルチャーにノウハウのなかった倉吉市に対して、グッドスマイルカンパニーはコンテンツによるまちづくりのアドバイザーとしての役割を果たしていただいておりますし、パートナーとして関わっていただいているところであります。フィギュアはもちろんですけれども、「ひなビタ♪」の取組においてもその企画、実施段階についても御尽力をいただいてきたところであります。また、円形劇場くらよしフィギュアミュージアムの企画展にもこのグッドスマイルカンパニーの多大な御支援もいただいているところでございます。  また、ポップカルチャーのレベルアップ方策についてでありますけれども、フィギュアのまちづくりにおいて、拠点となる回遊ポイントの整備というのはおおむね実施されてきておりますけれども、これらの拠点を回遊するための仕掛け、ソフト面での取組というのが必要になってきております。さらに、まち全体を回遊していただくことで、滞在時間の延伸や消費金額の増につなげていくことが重要だと考えております。  これからもフィギュア、コンテンツのまち倉吉として、さらにアニメや映像、コスプレ等のポップカルチャーの構成の幅広いジャンルにも広げて、コンテンツのまち倉吉というものをさらに充実させていくということが必要になってくるんではないかと思っております。  ということでよろしゅうございましょうか。以上でございます。 ○14番(坂井 徹君) 本当にオンリーワンのまちづくりにはグッスマさんとの連携なしには不可能だと思いますし、レトロとクールの融合のまちづくり、議会、執行部ともぜひとも全力で取り組みたいと思いますから、今後ともよろしくお願いいたします。終わります。ありがとうございました。 ○議長(伊藤正三君) 以上で本日の市政に対する一般質問は終了することに御異議ございませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(伊藤正三君) 御異議なしと認めます。よって、本日の日程はこれをもって終了いたしました。  明日も午前10時から会議を開き、市政に対する一般質問を行うこととして、本日はこれをもって散会いたします。                   午後1時47分 散会...